私が働いていた時の、お話です。
私は東京で幼稚園の先生をしていました。
先生の数は多くなかったのですが、先輩と後輩の距離があり、後輩が先輩に自分の意見を言いにくい雰囲気がありました。
私が後輩の時からそうでしたが、私が先輩になってからも、そんな雰囲気を続けていて、後輩はとても働きにくい職場だったと思います。
洗い物や片づけなど、雑用は後輩の仕事。
やってなかったら、わざわざ呼びつけて注意する。
先輩が立場を利用して、後輩を叱る。
本当に最低な先輩でした。
後輩の事を考えて・・・ではなく、自分が気に入らなかったから叱っていたこともありました。
でも、その時は『注意されるようなことをする方が悪い』と本気で想っていました。
そんな先輩を慕う後輩なんていませんよね。
だから余計に後輩との溝は深まっていました。
後輩との意思の疎通ができないと、もちろん仕事もうまくいきません。
伝達がうまくいかずミスにつながったり、子どもに関することに伝達ミスもありました。
そんな日が続いて、どうにかしなくてはいけない事は解っていても、具体的にどんなことをすればよいかはわかりませんでした。
そして、人に相談して『自分が変わる事』を教えて頂きました。
初めは『なんで私の方が変わらなくちゃいけないのか』と腑に落ちなかったです。
それでもとりあえず、出来ることから始めました。
一番初めに始めたことは、『雑用を後輩に任せない』という事です。
洗い物や掃除など、自分が気が付いたら自分でやるようにしました。
同期の子は『後輩に任せればいいのに』と言いましたが、『今出来るから』と自分で出来ることは人に任せることを止めました。
初めは『すみません』と慌てていた後輩でしたが、だんだんと『ありがとうございます』と言われる言葉も変わってきました。
この事をきっかけに後輩が、少し近づいてくれたのです。
後輩が変わってくれたことが本当に嬉しくて、『何で自分が・・・』と思っていた気持ちは無くなりました。
すごく小さな事でしたが、これが大きな変化の一歩になりました。
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